NEX-3を購入したのは2011年の1月でした。
その当時はミラーレスとか言われてもピンとこない?感じでした。
ただ、当時の私にはこのカメラにものすごい可能性を感じていました!
このカメラだったら懐かしのCONTAXレンズが使えるんじゃないか??
もちろん、CanonのEOSであれば5Dでフルサイズで使えることはすでに知られていましたが、こんなおもちゃみたいなカメラでもセンサーサイズは APS-Cですから一眼レフ並みの写真が撮れる??
期待に胸は膨らむばかり!
もちろんNEX-3は純正のE16mm F2.8とのセットでの購入でしたが、E16は一週間で下取りに出してしまいました^^;
ほぼ新品でしたから、キタムラの下取りでも5000円という美味しい値段がつきました!w
もちろんDistagon28mmF2.8を購入するための下取りです!
ディスタゴン2.8/28は私がNEXで初めて使ったCONTAXレンズでしたね^^;
さて?
その実力のほどは如何に??
当時のカタログより
ChatGPTによる解説
🔹概要
Distagon 28mm F2.8 は、Carl Zeiss(カール・ツァイス)社が設計した広角単焦点レンズで、CONTAX(コンタックス)一眼レフシステム用として1970年代後半に登場しました。
製造は**YASHICA(ヤシカ)→KYOCERA(京セラ)**が行い、**CONTAX/YASHICAマウント(C/Yマウント)**を採用しています。
🔹基本仕様
項目 内容 焦点距離 28mm 開放絞り F2.8 絞り羽根枚数 6枚 レンズ構成 7群7枚(T*コーティング付き) 最短撮影距離 約0.25m フィルター径 55mm 重量 約280g マウント CONTAX/YASHICA(C/Y)マウント
🔹レンズ名「Distagon(ディスタゴン)」の意味
「Distagon」は、ツァイスが広角レンズ用に用いた設計名で、逆望遠型(レトロフォーカス)構成を持ちます。
一眼レフカメラではミラーの動作スペースが必要なため、広角レンズでもバックフォーカスを長く取れるこの設計が採用されています。
結果として、歪曲の少ない自然なパースペクティブと、周辺までの高い描写力を実現しています。
🔹描写の特徴
✴️ 1. 解像力とコントラスト
- 中心から周辺まで非常にシャープ。
- ZeissのT*(ティースター)コーティングにより、逆光にも強く、フレアやゴーストが少ない。
- 絞り開放から立体感のある描写で、「ツァイスらしい」ヌケの良いコントラストが得られます。
✴️ 2. ボケ
- 広角ながら自然でやわらかなボケ。
- 被写体に寄ることで背景がややとろけるような描写が可能。
✴️ 3. 色再現
- やや寒色寄りで、透明感と深みのある発色。
- 特に青や緑の表現が美しいと言われます。
🔹バリエーション
このレンズには主に以下の世代があります:
- AE版(1970年代後半)
・絞りリングに「最小絞りF22が白文字」
・旧タイプのコーティングとデザイン。- MM版(1980年代以降)
・最小絞りF22が緑文字で表示。
・プログラムAEやシャッター優先AE対応(CONTAX 159MMなどで使用可)。
・コーティングの改良で発色とコントラストがさらに向上。光学設計は同一ですが、MM版はコーティングの改良によるわずかな描写の違いがあります。
🔹使用感と人気
- コンパクトで取り回しが良く、スナップや風景撮影に最適。
- 開放から十分な解像力があり、フィルム時代の最高クラスの28mmとして評価が高い。
- 現在でも**アダプターを介してミラーレス機(Sony E、Fuji X、Canon Rなど)**で愛用する人が多いレンズです。
🔹他のDistagon 28mmとの違い
Zeissには複数のDistagon 28mmがありますが、本レンズ(F2.8)は以下と区別されます:
モデル 開放F値 備考 Distagon T* 28mm F2.8 小型軽量・高コントラスト。定番モデル Distagon T* 28mm F2 大口径・高性能・大型で高価 Distagon T* 28mm F2.8 G(Contax G用) AF対応(レンジファインダー用) F2.8版はバランスの良さで、風景・スナップ両用に最適とされています。
🔹総評
「小型軽量ながら、Zeissらしい立体感と透明感を楽しめる広角」
- 逆光に強く、解像力・発色・コントラストのバランスが非常に良い。
- フィルム機でもデジタル機でも評価が高い名玉。
- 特に「Zeissの描写」を初めて体験するのに最適な1本です。
おやおや、、、、。
チャピーくんお茶目な間違い発見!w
CONTAX Gタイプの28mmはDistagonではなくBiogonですね^^;
Aiは時々こういう間違った情報を流してしまいます。
作例
CahtGPTの解説を検証
まずはチャッピーくんの言われるところを検証してみます。
その1は、、、、。
✴️ 1. 解像力とコントラスト
- 中心から周辺まで非常にシャープ。
- ZeissのT*(ティースター)コーティングにより、逆光にも強く、フレアやゴーストが少ない。
- 絞り開放から立体感のある描写で、「ツァイスらしい」ヌケの良いコントラストが得られます。
まずはこの3点を実際の作例で検証してゆきます。
犀川法島地区あたり
中心から周辺まで非常にシャープ。
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
28mmといえば風景写真でしょうか?
NEX-3の場合APS-Cサイズのセンサーなので換算で42mm相当になってしまいますが、逆に広角レンズでも四隅までしっかりと解像して光量の低下もそれほどでもない。
中心から周辺まで非常にシャープ。
周辺部を検証するためにはフルサイズ機が必要ですが、APS-Cのセンサーだとレンズの中心よりのより特性が安定した領域しか使わないので文句のつけようがありません。
私はこのレンズを出木杉くんと呼んでいました。
何をやらせても及第点を軽く獲得する優等生レンズで、しかも小型軽量!
この玉を手に入れた時は「これさえあればもう何もいらない!」と思ったものもです^^;w
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
シャープというかキレを感じます。
ほんと、絵になるよね?w
ZeissのT*(ティースター)コーティングにより、逆光にも強く、フレアやゴーストが少ない。
石川県県庁にて
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
逆光で地面に人物の影がしっかり映り込んでいます。
逆光での描写力もやはり出木杉くんです。
絞り開放から立体感のある描写で、「ツァイスらしい」ヌケの良いコントラストが得られます。
金沢市民芸術村
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
コントラストが高いので空間の抜けが良いのですが、それでいながらシャドウ部が黒潰れしていない!
コントラストがしっかり出るのに、きめ細やかなトーンのグラデーションも併せ持つ!
ツァイスらしい抜けの良いコントラスト出木杉くんの出木杉たる所以です!w
✴️ 2. ボケ
- 広角ながら自然でやわらかなボケ。
- 被写体に寄ることで背景がややとろけるような描写が可能。
続きましてはボケ味についての検証です。
広角ながら自然でやわらかなボケ。
紫木蓮
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
後ボケ
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
前ボケ
菖蒲園にて
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
自然で柔らかなボケ
グルグルボケとか、芯が残ったりとか、二線ボケにはならない安定したボケ味です。
被写体に寄ることで背景がややとろけるような描写が可能。
スギナ
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
近接撮影においても25cmまで近接できますので広角レンズとは思えないようなボケ味を実現できます。
これが50mmよりも長い玉だと被写界深度が浅くなってピントが合う範囲が薄くなってしまうのですが、広角レンズの深度の深さがあるので絞りを開けた描写が実に使いやすい。
ユキノシタ
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
28mmという画角でこれが実現できる!
さらにMutar 1を挟むと、焦点距離は56mmになり最短撮影距離は25cmをキープできますね。
そしてボケ味がこれだ!w
カルミア
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ + Mutar 1
これが広角レンズのボケか?w
雨蛙
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ + Mutar 1
ディスタゴン28mmとムター1があれば一本で2度美味しい!w
✴️ 3. 色再現
- やや寒色寄りで、透明感と深みのある発色。
- 特に青や緑の表現が美しいと言われます。
最後は色再現です。
やや寒色寄りで、透明感と深みのある発色。
茶梅
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
確かに寒色寄りに流れることは経験しました。
基本CONTAXレンでズ撮影した絵はノーレタッチなので色温度を触ってやれば改善すると思います。
Raw撮影もレタッチソフトもCONTAXレンズに関しては不要だと感じていました。
紅葉
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
透明感と深みのある発色
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
透明感という点ではBiogon 2.8/28の方は驚異的レベルなので、そこまでとは思わないのですが、確かに発色は深みがあるというか濃いめです。
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
特に青や緑の表現が美しいと言われます。
蔦紅葉
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
この時代のSONYのセンサーの青は塗り絵だね?w
いぬわし丸
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
人工的な青で試してみる。
この青の説得力はかなりのものですね。
青色の中のグラデーションが素晴らしい!
若葉の透過光
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
緑色のグラデーションもこの通りだぜ!
チャッピーくんの検証はこのくらいにしてあとは作例を並べておきます。
スナップ
大野港あたり
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
なんかフィルムカメラの絵みたい。
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
ただ写っているだけでなんか感動してしまう!w
当時はそんな感じでしたよ?
レンズの素晴らしさですかね?
田舎道
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
28mm広角だとF5.6まで絞ってパンフォーカスにしてしまえば、動きのある被写体でも確実に狙えますね。
夏祭り
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
ミラーレスだとファインダーを覗く必要なし!w
手を伸ばして被写体に迫れます。
ピントはあらかじめ決めておく必要ありです。
風景
金石海岸
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
カメラが3万円くらい、このレンズが2.5万円くらい。
普通のコンデジクラスの価格でこんな絵が楽しめました。
良い時代でしたね。
雪景色
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
このレンズの特徴はコントラスト表現ですかね?
川の水の光と影とその中間。
最近の数十枚撮影したものをAI合成して立体感を表現するとか?
そういうアプローチとは真逆に、一コマのスチールの中で光と影のコントラストを情感たっぷりに描き出す!
これぞCONTAXレンズの真髄という感じか??
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
まあ、なんというか、出木杉くんの絵です^^;w
冬の夜空
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
真冬の雪原で星を撮影してみた。
建築
金沢市民芸術村
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
日没の金沢市民芸術村
光と影のドラマがありました。
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
質感と色彩 しっかりとした描写です。
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
歪みの少ないパースペクティブ。
鈴木大拙記念館
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
豊富なトーンが美しいです。
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
シャドウ部のトーンが美しい。
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
哲学だね?
植物
コスモス
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
犀川のコスモス畑
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
ヤマアジサイ
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
このコントラストの出方がディスタゴンという感じがする。
猫
さび猫
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
瞳の透明感が良き。
茶トラ猫
NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8 AEJ
改めて絵を見返すと、確かに出木杉くんだと思います。
優等生という感じ。
ただし、私自身は出木杉くんを二年も所有していませんでした。
一見ダメでデタラメな絵しか吐き出してこない、ビオゴンという不良生徒をなんとか使いこなしたい!
そのためにボディまで買い替える羽目に陥りましたが、優等生になれないちょっと癖のある玉のポテンシャルを引き出せた時は感動すら覚えました^^;
ただ、Distagon 28mm F2.8という玉は、描写は優等生で、明るくて、小型で、軽量!
レトロフォーカスでフルサイズ対応!
特にCanonのEOSの一眼レフとの相性が良いと思いますね。
Carl ZeissのMFオールドレンズ入門用には最適なレンズで間違えないです。


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