Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG です。
マウントはヤシコンマウントですけど、AEGは京セラヤシカではなく、当時の西ドイツのCarl Zeiss社による製造です。
1980年前後のカメラマンたちはこの玉が使いたくてCONTAXカメラを購入したと言っても過言ではありません。
そのくらい人気のあった玉で、まるでガラスの塊のようにずっしりと重たくその分手ブレは起こりにくいのですが、開放で使うとピントの山がカミソリのように薄く、ピンボケ写真を量産させてくれるタマでもありました。
当時はポジフィルムが一本千円、現像代が千円で、ダイレクトプリントの紙焼きが一枚200円でした。
36枚撮影して、ピントが合っている写真はせいぜい二、三枚みたいな?w
それでも、ピントが来た時のこの玉の、魅力は悦にいるものがありました。
私自身は、1980年頃、学生時代にアルバイトしたお金でこの玉の中古とRTSの中古を買ったのがCONTAX Carl Zeissとの出会いでしたね。
それ以降25年くらいはCONTAX一筋で、ボディは後に167MTとYASHICA FX3 Super 2000、レンズはプラナー1.4/85、ディスタゴン2.8/35の二本から始まり、後にプラナー1.4/50、マクロプラナー2.8/60c、ディスタゴン2.8/18、ゾナー2.8/135などを使ってきましたが、世はデジタル時代に移行し、手持ちのカメラもレンズも全て手放してしまいました。
しばらくはデジタルカメラをNikon E5000、SONY DSC-R1と乗り継いで、その後NEX-3というおもちゃみたいなレンズ交換式ミラーレスを入手。
再びCONTAXレンズとの邂逅が始まりました。
このレンズの2度目の入手は、2015年の春でした。
カメラのキタムラでまさかの3万円台!
しかもAEGでしたので、旧西ドイツのCarl Zeissの手による玉でした。
デジタルで何よりもありがたかったことは、フィルムと違って何枚失敗してもお金が無駄にならない!
1000枚撮ろうが、2000枚撮ろうが現像代がかからない!
という点でした。
当時のカタログより

まるでガラスの塊のようにずっしりと重いレンズでしたね。
このスペックのレンズが109000円で買えた、町のカメラ屋でも定価の二割引は当たり前の時代でしたので、実際には8万円代でで新品が手に入りました。
消費税もありませんでしたし、良い時代でしたね。
ChatGPTによる解説
Carl Zeiss Planar T 85mm F1.4 AEG*(ヤシカ・コンタックス用、AE・西ドイツ製)の特徴・描写・歴史的背景・使いこなしまで、分かりやすく解説します。
Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG とは
ヤシカ/コンタックス(C/Y)マウント用として 1975 年に登場した大口径中望遠レンズで、ポートレートレンズの金字塔として非常に評価が高い一本です。
“AEG” は
- AE … 初期の自動露出対応タイプ(絞りリングに「N」刻印が無い)
- G … “Germany”、つまり 西ドイツ製
を意味します。後期の MMJ(日本製) とは光学設計は同じですが、製造国やコーティング処理の傾向がわずかに異なります。
光学設計
- タイプ:Planar(ダブルガウス系)
- 構成:5 群 6 枚
- 絞り羽根:AE は 6枚(MM は 8 枚)
- 最短撮影距離:1.0 m
- フィルター径:67 mm
- 重量:約 600 g
ダブルガウス型を基本としたクラシカルな構成ですが、F1.4という大口径を高いレベルで収差補正しており、当時としてはトップクラスの性能です。
描写の特徴
■ 1. 柔らかくとろける「開放描写」が魅力
AEG時代のT*コーティングは現代レンズよりコントラスト抑えめで、
F1.4〜F2では柔らかいハイライトと大きな球面収差の味が残ります。→ ポートレートで肌がとても綺麗に写る、と評価されてきた理由です。
■ 2. F2.8 以降はキレが増す“二段構え”の描写
絞ると球面収差が急激に収まり、
中心部は極めてシャープで線の細い描写に変わります。
背景ボケも滑らかで、被写体が浮き上がる立体感はツァイスらしい特徴。
■ 3. コントラストはマイルド、色は濃厚
- AEG は 少しアンバー寄りの発色が特徴(個体差もある)
- 階調は豊かでフィルム向き、デジタルでも独特の味が出る
現代の高コントラストのレンズとは明らかに違う “クラシックZeissの色” が楽しめます。
■ 4. ボケの性質
AE(6枚絞り)には
- 絞ると六角形ボケ
- 点光源がややレモン型になることもある
という “古典的な味” があります。MM(8枚羽根)よりもクラシカルで「味のあるボケ」として好む人も多いです。
AEG の価値と特徴
AEG は
- 初期製造のドイツ製という希少性
- コーティングの味(わずかに柔らかい傾向)
- 作りの重厚さと精度
から、コレクター人気が高いモデルです。
MMJより割高なことが多く、状態の良い個体は市場で高評価。
弱点
- 最短撮影距離 1m で寄れない
- 開放はややソフト(用途次第では魅力)
- 逆光ではハロ・フレアが出やすい
- 重量が重い(約600g)
どんな人に向いているか
- “クラシックツァイスの味” を求める人
- ポートレート中心の撮影
- 柔らかさとキレの両立を一本で楽しみたい
- オールドレンズらしい色と階調が好き
特に人物撮影では、現代レンズでは出ない 優しいのに芯がある描写 が唯一無二です。
まとめ
Carl Zeiss Planar T 85mm F1.4 AEG* は、
“ポートレートの名玉” と呼ばれ続けるだけの理由があり、
- 開放の柔らかさ
- 絞ったときの鋭い解像
- ツァイスらしい色
- ドイツ製の質感と希少性
そのすべてが魅力となって、今でも絶大な人気を誇る名レンズです。
ChatGPTの解説を作例で検証
ChatGPTの解説を実際の作例をもとに検証してゆきます。
■ 1. 柔らかくとろける「開放描写」が魅力
シダの葉
NEX-3 Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
NEX-3 Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
2枚とも開放での描写です。
この柔らかさがプラナーの特徴と言えるでしょう。
フキノトウ
CONTAX RTS Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG Kodak Professional Ektachrome 64/EPR
こちらはフィルムによる撮影です。
AEG時代のT*コーティングは現代レンズよりコントラスト抑えめで、
F1.4〜F2では柔らかいハイライトと大きな球面収差の味が残ります。→ ポートレートで肌がとても綺麗に写る、と評価されてきた理由です。
ポートレート
まずは絞り開放の作例を2枚あげます。
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
ポートレートで肌がとても美しく写る。
どうでしょうか?
2枚目はピントがズレてますね。
■ 2. F2.8 以降はキレが増す“二段構え”の描写
絞ると球面収差が急激に収まり、
中心部は極めてシャープで線の細い描写に変わります。
背景ボケも滑らかで、被写体が浮き上がる立体感はツァイスらしい特徴。
次の2枚はF2.8まで絞っています。
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
この2枚がF2.8の描写だと思われます。
ミラーレスにマウントアダプターだとEXIFが残らないので確信は持てませんが。
さらにF4からF5.6まで絞った作例を2枚上げておきます。
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
この2枚がおそらくF5.6あたり、F4かな?
情報がないので正確なことは言えませんが、だいたいそんなところだと思います。
■ 3. コントラストはマイルド、色は濃厚
- AEG は 少しアンバー寄りの発色が特徴(個体差もある)
- 階調は豊かでフィルム向き、デジタルでも独特の味が出る
現代の高コントラストのレンズとは明らかに違う “クラシックZeissの色” が楽しめます。
花菖蒲
NEX-3 Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
シモツケソウ
NEX-3 Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
シオン
NEX-3 Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
コスモス
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
コントラストはマイルド、色は濃厚ですか?
ゾナーがニュートラルなのに対して、プラナーは独特の存在感がありますね。
植物よりは人物かな?
■ 4. ボケの性質
AE(6枚絞り)には
- 絞ると六角形ボケ
- 点光源がややレモン型になることもある
という “古典的な味” があります。MM(8枚羽根)よりもクラシカルで「味のあるボケ」として好む人も多いです。
ススキ
CCONTAX RTS Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG Kodak Professional Ektachrome Panther 100/ERP
六角ならまだ良いですが、この歯車型の絞りの形はいただけません。
これは1980年に手に入れた方の最も古い時代のプラナーです。
二番目に手に入れたプラナー1.4/85AEGでも絞り開放からの玉ボケの変化を実際に検証してみました。
絞りの違いによる玉ボケの検証
絞り開放 F1.4
F2
F2.8
F4
F5.6
やはりF4までは歯車状の玉ボケが出ますね。
F5.6でようやく収まります。
その他作例 フィルム編
辰巳ダムができる前の同地点
CONTAX 167 MT Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG KODACHROME 200 Professional Film / PKL
KLコダクローム系の絵ですね。
PKLはコダクロームの中でもASA感度が200の物です。
外式現像フィルムで経年劣化が少なく長期保存が効く重厚感のある絵です。
モノクロフィルムのように見えますが、カラーフィルムです^^;w
ダイモンジソウ
CONTAX 167MT Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG Kodak Professional Ektachrome 64/EPR
プラナー + EPR最強タッグのボケ味です。
このボケ味こそが、私が愛してやまなかったCarl Zeissの描写ですね、
CONTAX 167 MT Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG Kodak Professional Ektachrome Panther 100/ERP
パンサーというフィルムはEPRに比べるとコントラストが強めにでて、メリハリのある絵になるのと発色が派手目で紅葉とか透過光の撮影に適していると思います。
その分シャドウは真っ黒に潰れてしまうことが多かったように思います。
河口湖の夜明け前
CONTAX 167 MT Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG Kodak Professional Ektachrome Panther 100/ERP
夕焼けや朝焼けの絵にも発色が良いです。
玄関の猫
CONTAX 167 MT Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG Kodak Professional Ektachrome Panther 100/ERP
何気ない一瞬がドラマチックに映し出されますね。
この絵は印刷からスキャンしました。
サルトリイバラ
CONTAX 167MT Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG Kodak Professional Ektachrome 64/EPR
これはEPRの絵ですね。
ボケが滑らかで、コントラストは控え目、ラチチュードの広い絵です。
ダイナミックレンジが広い分、明暗差が強かったり、スポットライト的に強い光が当たるシーンでも破綻することなく受け止めてくれます。
プラナーとの相性抜群というのか、この組み合わせでしか表現できない絵です。
EPRとERPではまるっきり性格が違いますね。
オオシマザクラ
CONTAX 167MT Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG Kodak Professional Ektachrome 64/EPR
作例 デジタル編
白山連峰
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
絞り開放ではコントラストも低く甘い絵のプラナーですがF5.6まで絞ると急激に切れ味もコントラストもよくなります。
別山から三ノ峰
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
猫
NEX-3 Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
コハクチョウ
NEX-3 Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
カタクリ
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
桜とギフチョウ
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
金沢駅
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
金沢市民芸術村
NEX-5N Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
透過光
NEX-3 Carl Zeiss Planar 85mm F1.4 AEG
絞りは開放ですね。
この光の表現がCarl Zeissだと感じます。


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